CLF ドメイン 3「クラウドのテクノロジーとサービス」攻略:配点 34% の最大範囲を 8 つの task statement で攻略

AWS Certified Cloud Practitioner(CLF-C02)の出題ドメイン 3「クラウドのテクノロジーとサービス」(配点 34%・4 ドメイン最大)を、公式試験ガイドの 8 つの task statement に沿って徹底解説。AWS への接続・運用方法(マネジメントコンソール/CLI/SDK/IaC)、リージョン・アベイラビリティゾーン・エッジロケーションのグローバルインフラ、コンピューティング・ストレージ・ネットワーク・データベース・AI/ML/分析の主要サービス群まで、CLF で問われる「名前と役割」の対応関係と頻出ひっかけを整理する。範囲は最も広いが、暗記の地図さえ持てば確実に得点できる一枚。

CLF-C02 の 4 ドメインで最も配点が大きいのがドメイン 3「クラウドのテクノロジーとサービス」で、なんと 34%。前ドメインの「責任共有モデル」のような一点突破はできず、範囲の広さそのものが壁になる。問われるのは技術の深さではなく「このサービスは何をするものか」「どこで動くのか」という位置づけと役割。だからこそ、暗記の地図さえ持てば確実に得点できる領域でもある。本記事は公式試験ガイドの 8 つの task statement(3.1〜3.8) に沿って、覚えるべき対応関係と頻出ひっかけを一気に整理する。範囲全体の地図は CLF 試験範囲完全マップ に、試験スペックや勉強時間は CLF 試験完全ガイド に、前後のドメインは クラウドの概念 攻略セキュリティとコンプライアンス 攻略 にまとめている。


📑 目次

  1. 結論:ドメイン 3 は「広く浅く・名前と役割で」攻める
  2. ドメイン 3 の全体像(8 つの task statement)
  3. 3.1 AWS への接続と運用方法
  4. 3.2 AWS グローバルインフラ(最頻出)
  5. 3.3 コンピューティングサービス
  6. 3.4〜3.6 ストレージ・ネットワーク・データベース
  7. 3.7〜3.8 AI/ML・分析・その他サービス
  8. 頻出ひっかけパターン 6 選
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1. 結論:ドメイン 3 は「広く浅く・名前と役割で」攻める

ドメイン 3 は配点が最大なだけに、捨てると合格が一気に遠のく。一方で、問われるのは「コンテナとサーバーレスのアーキテクチャ的違いを論ぜよ」ではなく「サーバー管理なしで関数を動かすサービスはどれ?→ Lambda」という識別問題が中心。技術の深掘りは SAA 以上に任せ、CLF ではサービス名と役割のペアを量で押さえれば、34% を効率よく拾える。


2. ドメイン 3 の全体像(8 つの task statement)

公式試験ガイドは、ドメイン 3 を 8 つの task statement に分解している。範囲が広いので、まず「どんな棚があるか」を頭に作るのが先決だ。

ドメイン 3 の task statement(3.1〜3.8)
評価項目
問われること
キーワード
3.1 デプロイ・運用の方法 どうやって AWS を操作・接続するか マネジメントコンソール・CLI・SDK・IaC・接続オプション
3.2 グローバルインフラ AWS が世界にどう展開しているか リージョン・AZ・エッジロケーション・多 AZ / 多リージョン
3.3 コンピューティング 処理を実行するサービス EC2・Lambda・ECS / EKS・Fargate・Auto Scaling
3.4 データベース データを保存・検索するサービス RDS・Aurora・DynamoDB・ElastiCache・Redshift
3.5 ネットワーク つなぐ・届けるサービス VPC・Route 53・CloudFront・ELB・Direct Connect
3.6 ストレージ 置く・保管するサービス S3・EBS・EFS・S3 Glacier・Storage Gateway
3.7 AI/ML・分析 学習・分析するサービス SageMaker・Bedrock・Athena・Glue・Kinesis
3.8 その他カテゴリ 上記に入らない主要サービス SQS / SNS・Step Functions・CloudWatch・CloudFormation
8 つは『どうやって使うか(3.1-3.2)』+『何があるか(3.3-3.8)』の 2 階層で捉えると整理しやすい

ポイントは、3.1〜3.2 が「AWS をどう使い、どこで動くか」という土台、3.3〜3.8 が「どんなサービスがあるか」というカタログだということ。土台を先に固め、あとはサービスをカテゴリごとに代表選手だけ覚えていく。本サイトのサービス解説記事がそのまま暗記カードになる。


3. 3.1 AWS への接続と運用方法

最初の 3.1 は「AWS をどうやって操作・接続するか」。手段の名前と特徴がそのまま問われる。

AWS を操作する 4 つの手段
評価項目
正体
向いている用途
マネジメントコンソール ブラウザ GUI 初学者・手動操作・全体把握。クリックで操作
AWS CLI コマンドラインツール スクリプト化・繰り返し作業の自動化
AWS SDK 各言語向けライブラリ アプリから AWS を呼び出す(Python・Java 等)
IaC(CloudFormation 等) コードでインフラ定義 再現性・バージョン管理([CloudFormation](/posts/cloud-formation/))
『手でやる=コンソール、繰り返す=CLI、アプリから=SDK、まるごと再現=IaC』が対応の核

接続オプションも出題範囲

オンプレや手元の環境から AWS へ「どうつなぐか」も 3.1 に含まれる。

  • インターネット経由 —— 通常の API / コンソールアクセス。手軽だが公衆網を通る
  • VPN(Site-to-Site VPN) —— インターネット上に暗号化トンネルを張り、オンプレと VPC を接続
  • Direct Connect —— AWS とデータセンターを専用線で結ぶ。低遅延・安定帯域だが用意に時間がかかる

4. 3.2 AWS グローバルインフラ(最頻出)

ドメイン 3 で最頻出なのが、AWS の物理的な世界展開——グローバルインフラだ。リージョン・アベイラビリティゾーン(AZ)・エッジロケーションの 3 階層を、必ず区別できるようにする。

グローバルインフラの 3 階層
評価項目
正体
役割・覚え方
リージョン(Region) 地理的に独立した地域 東京・大阪・バージニア北部など。データの所在を決める単位
アベイラビリティゾーン(AZ) リージョン内の独立したデータセンター群 1 リージョンに複数。物理的に離れ、障害を分離
エッジロケーション 配信用の拠点(CDN) リージョンより遥かに多数。[CloudFront](/posts/cloud-front/) でユーザーに近い場所から配信
『地域=リージョン、その中の建物群=AZ、配信の出先=エッジ』の入れ子構造で覚える

多 AZ・多リージョンのメリット

グローバルインフラを「なぜ使い分けるのか」が問われる。これは可用性・耐障害性・パフォーマンスの話に直結する。

AWS の世界展開の全体像は AWS とは?クラウドの基礎 でも触れている。CLF では「リージョンとは何か」「AZ はいくつあるか(複数)」「エッジは何のためか(CloudFront 配信)」を即答できれば十分だ。


5. 3.3 コンピューティングサービス

ここからはサービスのカタログ。まず処理を実行するコンピューティングから。CLF では「サーバー管理がどこまで必要か」の度合いで覚えると混同しない。

CLF 頻出コンピューティングサービス
評価項目
役割
一言でいうと
Amazon EC2 仮想サーバー OS から自由に使える仮想マシン。最も基本([EC2](/posts/ec2/))
AWS Lambda サーバーレス関数 サーバー管理なしでコードを実行。実行時間だけ課金([Lambda](/posts/lambda/))
ECS / EKS コンテナオーケストレーション Docker コンテナを管理・実行([ECS](/posts/ecs/)・[EKS](/posts/eks/))
AWS Fargate サーバーレスコンテナ EC2 を意識せずコンテナを動かす([Fargate](/posts/fargate/))
Auto Scaling 自動増減 負荷に応じてサーバー台数を自動調整([Auto Scaling](/posts/ec2-auto-scaling/))
Elastic Load Balancing 負荷分散 複数サーバーへトラフィックを振り分け([ELB](/posts/elb/))
『OS まで管理=EC2、関数だけ=Lambda、コンテナ=ECS/EKS、台数自動=Auto Scaling』で識別

6. 3.4〜3.6 ストレージ・ネットワーク・データベース

範囲が広い 3 カテゴリは、各カテゴリの代表選手の役割を一対一で押さえるのが最短ルート。深い設定は不要だ。

データベース(3.4)

CLF 頻出データベースサービス
評価項目
種類
使いどころ
Amazon RDS リレーショナル DB(マネージド) MySQL・PostgreSQL 等を運用代行([RDS](/posts/rds/))
Amazon Aurora 高性能リレーショナル DB MySQL/PostgreSQL 互換で高速・高可用([Aurora](/posts/aurora/))
Amazon DynamoDB NoSQL(キーバリュー) サーバーレスで超高速・自動スケール([DynamoDB](/posts/dynamo-db/))
Amazon ElastiCache インメモリキャッシュ Redis/Memcached で高速応答([ElastiCache](/posts/elasti-cache-redis/))
Amazon Redshift データウェアハウス 大量データの分析クエリに特化([Redshift](/posts/redshift/))
『表形式=RDS/Aurora、キーバリュー=DynamoDB、分析=Redshift、キャッシュ=ElastiCache』

ストレージ(3.6)

CLF 頻出ストレージサービス
評価項目
種類
使いどころ
Amazon S3 オブジェクトストレージ 画像・バックアップ・静的サイト。容量無制限([S3](/posts/s3/))
Amazon EBS ブロックストレージ EC2 にアタッチするディスク([EBS](/posts/ebs/))
Amazon EFS 共有ファイルストレージ 複数サーバーから同時マウント([EFS](/posts/efs/))
S3 Glacier アーカイブ 長期保管・低コスト。取り出しに時間([S3 Glacier](/posts/s3-glacier/))
Storage Gateway ハイブリッド連携 オンプレと AWS ストレージを橋渡し([Storage Gateway](/posts/storage-gateway/))
『ファイルを置く=S3、EC2 のディスク=EBS、共有=EFS、長期保管=Glacier』が定番対応

ネットワーク(3.5)

CLF 頻出ネットワークサービス
評価項目
役割
一言でいうと
Amazon VPC 仮想ネットワーク AWS 上に専用の閉じたネットワークを構築([VPC](/posts/vpc/))
Amazon Route 53 DNS ドメイン名解決とルーティング([Route 53](/posts/route53/))
Amazon CloudFront CDN エッジから高速配信([CloudFront](/posts/cloud-front/))
Elastic Load Balancing 負荷分散 トラフィックを複数サーバーへ振り分け([ELB](/posts/elb/))
Direct Connect / VPN オンプレ接続 専用線([Direct Connect](/posts/direct-connect/))/暗号トンネル([VPN](/posts/vpn/))
『箱=VPC、住所案内=Route 53、配信=CloudFront、振り分け=ELB』で役割を即答

※ 本記事はアフィリエイト広告(Amazon アソシエイト等)を含みます


7. 3.7〜3.8 AI/ML・分析・その他サービス

CLF-C02 では生成 AI を含む AI/ML・分析、そしてアプリ連携系の主要サービスも「名前と役割」レベルで出題される。

AI/ML・分析・その他の頻出サービス
評価項目
役割
一言でいうと
Amazon SageMaker 機械学習基盤 ML モデルの構築・学習・デプロイを一括支援([SageMaker](/posts/sage-maker/))
Amazon Bedrock 生成 AI 基盤モデルを API で利用する生成 AI サービス([Bedrock](/posts/bedrock/))
Amazon Athena サーバーレス分析 S3 のデータを SQL で直接クエリ([Athena](/posts/athena/))
AWS Glue ETL データの抽出・変換・ロードを自動化([Glue](/posts/glue/))
Amazon Kinesis ストリーミング リアルタイムデータの取り込み・処理([Kinesis](/posts/kinesis-data-streams/))
SQS / SNS メッセージング キュー([SQS](/posts/sqs/))と通知([SNS](/posts/sns/))でサービスを疎結合に
Amazon CloudWatch 監視 メトリクス・ログ・アラームで監視([CloudWatch](/posts/cloud-watch/))
『ML 基盤=SageMaker、生成 AI=Bedrock、S3 を SQL=Athena、ETL=Glue、監視=CloudWatch』

8. 頻出ひっかけパターン 6 選

ドメイン 3 で点を落とす典型を、対策とセットで挙げる。範囲が広い分、「似たサービスの取り違え」が狙われやすい。

これらは「役割が似たもの・対になるもの」を突いてくる CLF の典型。1 つずつ覚えるより、対比カード(「EC2 ⇔ Lambda」「S3 ⇔ EBS」「CloudFront ⇔ Route 53」「リージョン ⇔ AZ」)にして「どっちがどっち?」を即答できる状態にしておくと本番で迷わない。


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10. 関連サイト

AWS 公式

参考