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EBS スナップショットとは?増分バックアップと DR 活用

EBS スナップショットは EBS ボリュームのバックアップ を S3(裏で管理)に保管する機能。差分(増分)バックアップ なので、初回フルコピー後は変更ブロックのみ保管され、コストが抑えられる。AMI・DR・移行・PITR 復旧に使われる。 ---

EBS ボリュームのバックアップを S3 に保管する機能。差分バックアップでコスト・時間を最小化。


1. 概要(端的に)

EBS スナップショットは EBS ボリュームのバックアップ を S3(裏で管理)に保管する機能。差分(増分)バックアップ なので、初回フルコピー後は変更ブロックのみ保管され、コストが抑えられる。AMI・DR・移行・PITR 復旧に使われる。


2. 何ができるか

  • EBS バックアップ:稼働中も実行可
  • 差分バックアップ:変更ブロックのみ保管
  • クロスリージョン・クロスアカウント コピー:DR・移行に活用
  • AMI 化のソース:AMI は内部的に EBS スナップショットを使用
  • 暗号化:KMS で透過暗号化
  • ライフサイクルマネージャー(DLM):自動スナップショット
  • 共有:他アカウントへの共有・公開

3. 特徴

観点特徴
保存先S3(裏で管理、利用者の S3 バケットには入らない)
増分初回フル、以降は差分のみ
稼働中可EC2 を停止せず実行可能(一貫性は要注意)
暗号化元 EBS が暗号化なら自動で暗号化、未暗号化からの暗号化スナップショットも可
共有パブリック / 特定アカウントへの共有
料金スナップショット容量(圧縮後)GB 単価
保管階層Standard / Archive Tier の 2 種

Snapshot Archive Tier

  • 通常 Standard より約 75% 安い
  • 取り出しに 24-72 時間
  • 最低保管 90 日
  • 長期保管用

4. 仕組み

EBS スナップショットは EBS ボリュームの変更ブロックを S3 に増分コピーする。各スナップショットは独立した「フルバックアップとしての復元能力」を持つ(依存スナップショット削除でも復元可)。

動作の流れ

  1. CreateSnapshot リクエスト
  2. AWS が変更ブロックを S3 へコピー(増分)
  3. pendingcompleted 状態へ
  4. ボリューム作成時にスナップショット ID 指定 → 復元

増分の仕組み

時刻 T1:フルスナップショット S1(100 GB)
時刻 T2:S1 + 5 GB 変更ブロック → S2 として作成(実際の追加保管 5 GB のみ)
時刻 T3:S2 + 3 GB 変更 → S3(追加 3 GB のみ)

→ 各スナップショットは独立して復元可能(参照リンクで管理)

Data Lifecycle Manager(DLM)

  • 自動スナップショットスケジュール
  • 例:「毎日 03:00 にスナップショット、7 日保持」
  • 複数ポリシーをタグで適用

Fast Snapshot Restore(FSR)

  • スナップショットから即時で完全パフォーマンスのボリューム復元
  • 通常は 遅延ロード で初回アクセス時に I/O 遅延あり
  • 追加料金(DSU 単位)

暗号化スナップショットの注意

  • 暗号化 EBS → 自動で暗号化スナップショット
  • 暗号化スナップショット → 別アカウントへ共有時は KMS 鍵も共有が必要
  • 未暗号化 → 暗号化への変換も可(コピー時に Encrypt 指定)

5. ユースケース

ユースケース 1:定期バックアップ

DLM で日次・週次スナップショット。世代管理。

ユースケース 2:DR

スナップショットを別リージョンにコピー → 障害時に EC2 復旧。

ユースケース 3:AMI 化

EC2 全体イメージ作成は内部的に EBS スナップショットを使う。

ユースケース 4:環境複製(dev/stage/prod)

本番のスナップショットから dev 環境を作る。

ユースケース 5:マイグレーション

別リージョンへのリソース移行。

ユースケース 6:クロスアカウント共有

親会社 → 子会社へのバックアップ共有。


6. 関連用語

  • EBS — スナップショットの対象
  • AMI — EBS スナップショットを内包
  • AWS-Backup — EBS スナップショットを統合管理
  • KMS — 暗号化キー
  • EBS-MultiAttach — Multi-Attach ボリュームのスナップショット制約あり

7. 関連サイト

AWS 公式

参考


🎓 試験での出題傾向

試験重要度主な出題パターン
CLFバックアップ概念
SAADR・バックアップ設計、クロスリージョン
DVAスナップショット API、AMI 化
SOADLM 運用、定期バックアップ設計