CLF 試験で頻出のコンピューティング系サービス整理:EC2・Lambda・コンテナ・Auto Scaling を一枚で

AWS Certified Cloud Practitioner(CLF-C02)で繰り返し問われるコンピューティング系サービスを、出題者の視点で横断整理。配点最大のドメイン 3(34%)の中核を占める EC2 とそのインスタンスタイプ・購入オプション、サーバーレスの Lambda と Fargate、コンテナの ECS/EKS、PaaS の Elastic Beanstalk と App Runner、Lightsail、Batch、そして Auto Scaling と ELB まで、「いつ・なぜ使うか」を軸に役割と境界を一気に暗記する。IaaS/PaaS/SaaS の責任分担、サーバーレスの定義、頻出ひっかけパターンも収録。

CLF-C02 で最も配点が大きいのは、コンピューティングを含むドメイン 3「クラウドのテクノロジーとサービス」(34%)。なかでもコンピューティングは「どのサービスをいつ使うか」を問う設問が繰り返し登場する、得点源にも失点源にもなる頻出領域だ。深い構築知識は不要で、求められるのは EC2・Lambda・コンテナ・PaaS・Auto Scaling/ELB の「役割と境界」を即答できること。本記事は、散らばりがちなコンピューティング系サービスを 1 枚に整理し、暗記すべきフレーズと頻出ひっかけまでまとめて押さえる。範囲全体の地図は CLF ドメイン 3 攻略CLF 試験範囲完全マップ に、試験スペックは CLF 試験完全ガイド にある。


📑 目次

  1. 結論:コンピューティングは「役割で 4 グループ」に畳む
  2. 大前提:IaaS/PaaS/SaaS と責任分担
  3. EC2:仮想サーバーの基本(最頻出)
  4. EC2 の購入オプション 4 種
  5. サーバーレス:Lambda と Fargate
  6. コンテナと PaaS:ECS/EKS/Beanstalk/App Runner
  7. 弾力性の要:Auto Scaling と ELB
  8. 頻出ひっかけパターン 6 選
  9. 関連記事
  10. 関連サイト

1. 結論:コンピューティングは「役割で 4 グループ」に畳む

CLF のコンピューティング問題は、「サーバー管理をしたくない」「コンテナを動かしたい」「急なアクセス増に自動で対応したい」といった要件文から、適切なサービスを選ばせる形が定番だ。だからこそ、各サービスを「管理の手間」と「実行単位」で 4 グループに整理し、要件 → グループ → サービスの順で引ければ迷わない。


2. 大前提:IaaS/PaaS/SaaS と責任分担

サービスを選ぶ前に、AWS が提供する 3 つの抽象度を押さえる。CLF では「どこまで AWS が面倒を見てくれるか」を問う形で出る。

IaaS / PaaS / SaaS の違い
評価項目
利用者が管理する範囲
代表例
IaaS(Infrastructure as a Service) OS・ミドルウェア・アプリ(インフラは AWS) EC2([EC2](/posts/ec2/))
PaaS(Platform as a Service) アプリのコードのみ(OS 以下は AWS) Elastic Beanstalk・Lambda・App Runner
SaaS(Software as a Service) 設定とデータのみ(ソフトも AWS 提供) Amazon WorkSpaces・Amazon Chime
『下に行くほど自分の管理範囲が減り、楽になる』。EC2 は自由だが手間が多く、PaaS/SaaS は楽だが自由度が下がる

3. EC2:仮想サーバーの基本(最頻出)

Amazon EC2 は AWS のコンピューティングの代表格で、必要なときに必要なだけ仮想サーバーを起動できる IaaS の中心。CLF では「最も柔軟で、OS レベルの制御が必要なときの選択肢」として問われる。

押さえるべきは インスタンスタイプの考え方。用途に応じて CPU・メモリ・ストレージ・ネットワークのバランスが異なるファミリーが用意されている(詳細は EC2 インスタンスタイプ完全ガイド)。

EC2 インスタンスファミリーの大分類
評価項目
最適化の方向
代表的な用途
汎用(T・M 系) CPU・メモリのバランス型 Web サーバー・小中規模 DB・開発環境
コンピューティング最適化(C 系) CPU 性能重視 バッチ処理・ゲームサーバー・科学計算
メモリ最適化(R・X 系) 大容量メモリ重視 インメモリ DB・大規模キャッシュ
ストレージ/高速計算(I・P・G 系) 高速 I/O・GPU など 大規模 NoSQL・機械学習・グラフィック処理
『汎用=バランス、C=CPU、R/X=メモリ』の対応だけでも CLF レベルでは十分戦える

4. EC2 の購入オプション 4 種

EC2 はコストの観点でも頻出。「どの買い方が安いか/どんなワークロードに向くか」が問われる。詳しくは料金面をまとめた CLF ドメイン 4 攻略 も参照。

EC2 の購入オプション
評価項目
割引と特徴
向くワークロード
オンデマンド 事前契約なしの従量課金(最も柔軟・高単価) 短期・予測不能・開発検証([オンデマンド](/posts/ec2-on-demand/))
リザーブドインスタンス(RI) 1〜3 年予約で最大 ~72% 割引 稼働量が読める定常ワークロード([リザーブド](/posts/ec2-ri/))
Savings Plans 一定額/時を 1〜3 年コミットで割引(RI より柔軟) EC2・Fargate・Lambda 横断で適用([Savings Plans](/posts/savings-plans/))
スポットインスタンス 余剰キャパシティを最大 ~90% 割引 中断耐性のあるバッチ・ビッグデータ([スポット](/posts/ec2-spot/))
『約束すると安くなる(RI・SP)、中断 OK ならもっと安い(スポット)、何も約束しないオンデマンドは高い』で一貫

5. サーバーレス:Lambda と Fargate

サーバーの管理が不要(サーバーレス)」は CLF の超頻出キーワード。サーバーが存在しないのではなく、サーバーの管理を AWS に任せ、使った分だけ課金されるモデルを指す。

  • AWS Lambda —— イベント駆動でコードを実行するサービス。サーバーのプロビジョニング不要、実行時間(とリクエスト数)だけ課金。「ファイルがアップロードされたら処理」「定期実行」など短時間のイベント処理が定番ユースケース
  • AWS Fargate —— コンテナをサーバーレスで実行するエンジン。ECS/EKS の裏で動き、EC2 インスタンスの管理なしにコンテナを動かせる

6. コンテナと PaaS:ECS/EKS/Beanstalk/App Runner

コンテナと PaaS は「サービス名と役割の対応」を問われる。一言の役割で暗記する。

コンテナ・PaaS 系サービスの役割
評価項目
一言でいうと
使いどころ
Amazon ECS AWS 独自のコンテナオーケストレーション AWS にシンプルにコンテナを載せたい([ECS](/posts/ecs/))
Amazon EKS マネージドな Kubernetes Kubernetes 資産を活かしたい([EKS](/posts/eks/))
AWS Fargate ECS/EKS のサーバーレス実行基盤 コンテナのサーバー管理をなくしたい([Fargate](/posts/fargate/))
Elastic Beanstalk コードを上げれば環境を自動構築する PaaS インフラを意識せず Web アプリを動かしたい([Beanstalk](/posts/elastic-beanstalk/))
AWS App Runner コンテナ/コードから直接 Web アプリを公開 さらに手軽にコンテナ Web アプリを公開したい([App Runner](/posts/app-runner/))
Amazon Lightsail 定額・簡単な仮想サーバー(VPS 的) 小規模サイト・学習用に手早く始めたい([Lightsail](/posts/lightsail/))
『ECS=AWS流コンテナ、EKS=Kubernetes、Beanstalk=コード上げるだけ、Lightsail=簡単定額サーバー』の対応を即答できるように

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7. 弾力性の要:Auto Scaling と ELB

CLF で「弾力性(Elasticity)」「高可用性」を語るときに必ず出るのが、この 2 つの組み合わせ。

  • EC2 Auto Scaling —— 負荷に応じてインスタンスの台数を自動で増減する。アクセス増でスケールアウト、減でスケールインし、コスト最適化と可用性を両立
  • Elastic Load Balancing(ELB) —— 受け取ったトラフィックを複数のインスタンスに振り分ける。特定サーバーへの偏りを防ぎ、障害時は健全なインスタンスにのみ流す

8. 頻出ひっかけパターン 6 選

これらは「役割が似たもの・名前が紛らわしいもの」を突く CLF の典型。対比カード(「ECS ⇔ EKS」「Lambda ⇔ Fargate」「Auto Scaling ⇔ ELB」「IaaS ⇔ PaaS」)にして「どっちがどっち?」を即答できる状態にしておけば、本番で迷わない。コンピューティングは配点が大きいぶん、ここを固めるだけで合格ラインがぐっと近づく。


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10. 関連サイト

AWS 公式

参考