CLF 試験で頻出のストレージ系サービス整理:S3・EBS・EFS・Glacier を「型」で一枚に畳む
AWS Certified Cloud Practitioner(CLF-C02)で繰り返し問われるストレージ系サービスを、出題者の視点で横断整理。配点最大のドメイン 3(34%)に含まれるストレージは、まず「オブジェクト=S3/ブロック=EBS・インスタンスストア/ファイル=EFS・FSx」の 3 つの型に畳むのが攻略の鍵。S3 のストレージクラスと Glacier 3 階層、EBS と EFS の使い分け、ライフサイクルポリシー、Storage Gateway・Snow ファミリー・AWS Backup の役割まで「いつ・なぜ使うか」を軸に暗記する。頻出ひっかけパターンも収録。
CLF-C02 で最も配点が大きいのは、ストレージを含むドメイン 3「クラウドのテクノロジーとサービス」(34%)。なかでもストレージは「このデータをどこに置く?」を問う設問が繰り返し登場する、得点源にも失点源にもなる頻出領域だ。深い設計知識は不要で、求められるのは オブジェクト・ブロック・ファイルという 3 つの「型」と、その代表サービスの役割を即答できること。本記事は、散らばりがちなストレージ系サービスを 1 枚に整理し、暗記すべきフレーズと頻出ひっかけまでまとめて押さえる。範囲全体の地図は CLF ドメイン 3 攻略 と CLF 試験範囲完全マップ に、コンピューティング系の整理は CLF 頻出コンピューティング整理 に、試験スペックは CLF 試験完全ガイド にある。
📑 目次
- 結論:ストレージは「3 つの型」に畳む
- 大前提:オブジェクト/ブロック/ファイルの違い
- オブジェクトストレージ:S3 が主役(最頻出)
- S3 ストレージクラスと Glacier 3 階層
- ブロックストレージ:EBS とインスタンスストア
- ファイルストレージ:EFS と FSx
- 周辺サービス:Storage Gateway・Snow・AWS Backup
- 頻出ひっかけパターン 6 選
- 関連記事
- 関連サイト
1. 結論:ストレージは「3 つの型」に畳む
CLF のストレージ問題は、「複数の EC2 から同じファイルを共有したい」「めったに使わないデータを安く長期保管したい」「EC2 の OS を入れるディスクが欲しい」といった要件文から、適切なサービスを選ばせる形が定番だ。だからこそ、各サービスを「データの持ち方(型)」で整理し、要件 → 型 → サービスの順で引ければ迷わない。
2. 大前提:オブジェクト/ブロック/ファイルの違い
サービスを選ぶ前に、ストレージの 3 つの型を押さえる。CLF では「このデータの置き場として正しいのはどれか」を問う形で出る。
| 評価項目 | データの持ち方 | 代表サービス |
|---|---|---|
| オブジェクトストレージ | ファイルを「オブジェクト」単位で平らに格納。HTTP/API でアクセス | Amazon S3([S3](/posts/s3/)) |
| ブロックストレージ | OS から見える「ディスク(ボリューム)」。1 台に接続して使う | Amazon EBS・インスタンスストア([EBS](/posts/ebs/)) |
| ファイルストレージ | フォルダ階層を持つ共有ファイルシステム。複数台でマウント可 | Amazon EFS・Amazon FSx([EFS](/posts/efs/)) |
3. オブジェクトストレージ:S3 が主役(最頻出)
Amazon S3(Simple Storage Service)は AWS のストレージの代表格で、容量無制限・イレブンナイン(99.999999999%)の高い耐久性を持つオブジェクトストレージ。CLF では「画像・バックアップ・ログ・静的サイトなど、大量のファイルを安く・頑丈に置きたいとき」の選択肢として問われる。
押さえるべきは S3 の立ち位置。EC2 が無くても単体で使え、インターネット経由(HTTP/API)でアクセスできる点が、EC2 に紐づく EBS との大きな違いだ。静的ウェブサイトのホスティングやデータレイクの土台としても定番で、用途の広さがそのまま頻出度につながっている。
4. S3 ストレージクラスと Glacier 3 階層
S3 はコストの観点でも頻出。「アクセス頻度に応じてどのクラスが安いか」が問われる。詳しくは S3 ストレージクラスの使い分け も参照。
| 評価項目 | 特徴 | 向くデータ |
|---|---|---|
| S3 標準(Standard) | 高頻度アクセス・即時取り出し・最も高コスト | 頻繁に使う本番データ |
| S3 Intelligent-Tiering | アクセス頻度を自動判定して階層を最適化 | アクセス頻度が読めないデータ([Intelligent-Tiering](/posts/s3-intelligent-tiering/)) |
| S3 標準-IA / 1 ゾーン-IA | 低頻度アクセス向けで割安(取り出し料あり) | 月数回のバックアップ・災害復旧データ |
| S3 Glacier 3 階層 | アーカイブ向けで激安・取り出しに時間 | ログ長期保管・コンプライアンス保存([Glacier](/posts/s3-glacier/)) |
5. ブロックストレージ:EBS とインスタンスストア
ブロックストレージは「EC2 に接続して OS から使うディスク」。CLF では EBS とインスタンスストアの永続性の違いが問われる。
- Amazon EBS(Elastic Block Store) —— EC2 にアタッチする永続的なネットワークディスク。インスタンスを停止・終了してもデータが残り、スナップショットで S3 にバックアップできる。タイプ別の違いは EBS ボリュームタイプ完全比較 を参照
- インスタンスストア —— EC2 本体に物理的に付く一時的なストレージ。高速だが、インスタンスを停止・終了するとデータが消える
EBS のもう一つの頻出ポイントがスナップショット。EBS の内容を S3 上に増分バックアップとして保存でき、復元や別 AZ への移動に使える(詳細は EBS スナップショット)。
6. ファイルストレージ:EFS と FSx
ファイルストレージは「複数サーバーで共有するファイルシステム」。CLF では「サービス名と用途の対応」を問われる。
| 評価項目 | 一言でいうと | 使いどころ |
|---|---|---|
| Amazon EFS | Linux 向けの共有ファイルシステム(NFS) | 複数の EC2 から同じファイルを共有したい([EFS](/posts/efs/)) |
| Amazon FSx for Windows | Windows 向け共有ファイル(SMB/Active Directory 連携) | Windows サーバーのファイル共有を移行したい([FSx](/posts/f-sx/)) |
| Amazon FSx for Lustre | 超高速な分散ファイルシステム | 機械学習・HPC・大規模解析の高速 I/O |
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7. 周辺サービス:Storage Gateway・Snow・AWS Backup
3 つの型に加え、CLF では「ハイブリッド」「大量移行」「横断バックアップ」を担う 3 サービスが問われる。役割を一言で押さえる。
| 評価項目 | 一言でいうと | 使いどころ |
|---|---|---|
| AWS Storage Gateway | オンプレと AWS をつなぐハイブリッドストレージ(キャッシュ) | オンプレから AWS ストレージを透過的に使いたい([Storage Gateway](/posts/storage-gateway/)) |
| AWS Snow ファミリー | 物理デバイスで大量データを"運んで"移行 | ネット回線では遅すぎる TB〜PB 級の移行([Snow](/posts/snowball/)) |
| AWS Backup | 複数サービスのバックアップを一元管理 | EBS・RDS・EFS 等を横断してバックアップ自動化([AWS Backup](/posts/aws-backup/)) |
8. 頻出ひっかけパターン 6 選
これらは「型が似たもの・永続性が紛らわしいもの」を突く CLF の典型。対比カード(「S3 ⇔ EBS」「EBS ⇔ インスタンスストア」「EBS ⇔ EFS」「標準 ⇔ Glacier」)にして「どっちがどっち?」を即答できる状態にしておけば、本番で迷わない。ストレージは配点が大きいぶん、ここを固めるだけで合格ラインがぐっと近づく。
9. 関連記事
- CLF ドメイン 3「クラウドのテクノロジーとサービス」攻略 — 配点最大 34%・ストレージを含む全体像
- CLF 試験で頻出のコンピューティング系サービス整理 — EC2・Lambda・コンテナの兄弟記事
- CLF 試験範囲完全マップ:4 ドメイン徹底解説 — ドメイン 1〜4 の地図
- AWS Cloud Practitioner(CLF)試験完全ガイド — スペック・難易度・勉強時間
- AWS S3 完全ガイド:オブジェクトストレージの仕組み — ストレージの本丸
- S3 ストレージクラス 7 種類の使い分け — 標準〜Glacier のコスト設計
- EBS ボリュームタイプ完全比較 — gp3/io2/st1/sc1 の違い
- EBS と EFS と S3 の違い・使い分け — 3 つの型の境界
10. 関連サイト
AWS 公式
- AWS Certified Cloud Practitioner (CLF-C02) 試験ガイド(PDF)
- AWS Certified Cloud Practitioner (CLF-C02) 試験ガイド(Web 版)
- Amazon S3(公式)
- Amazon EBS(公式)
- AWS のクラウドストレージサービス一覧(公式)